反復着床不全と子宮内フローラ

「反復着床不全と子宮内フローラ」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

 

反復着床不全の不妊症女性における子宮内細菌叢異常と腸溶性ラクトフェリン経口投与による生殖予後

Genital tract dysbiosis in infertile women with a history of repeated implantation failure and pilot study for reproductive outcomes following oral enteric coating lactoferrin supplementation | SpringerLink

 

結果

慢性子宮内膜炎は反復着床不全群で29.1%、非反復着床不全群で14.5%と、2.41倍多かったが、乳酸菌90%未満の割合は両群間で同程度でした(44.4 52.7%)。

ラクトフェリンの補充は、反復着床不全女性の43.2%で乳酸菌が90%以上に改善しました。

反復着床不全群では、微生物叢が改善された女性(57.1%)では、改善されなかった女性(11.1%)よりも、その後の周期における出産率が高値でした(10.67倍)。

 

結論

慢性子宮内膜炎とは異なり、乳酸菌90%未満は反復着床不全に特有のものではなく、不妊女性によくみられるものでした。

乳酸菌90%未満に対する経口ラクトフェリン補給の治療効果は、乳酸菌90%未満を克服した反復着床不全女性では、失敗した女性よりも生殖成績が良好でした。