抗リン脂質抗体と着床不全

「抗リン脂質抗体と着床不全」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

 

抗リン脂質抗体の存在は、体外受精胚移植後の着床不全の増加と関連しています

Presence of antiphospholipid antibodies is associated with increased implantation failure following in vitro fertilization technique and embryo transfer: A systematic review and meta-analysis | PLOS ONE

 

結果

体外受精胚移植で2回以上の着床不成功を、成功と比較すると、抗リン脂質抗体は3.06倍、抗カルジオリピン抗体は5.06倍、ループスアンチコアグラントは5.81倍と、いずれかが存在することは、体外受精胚移植で着床不成功の増加と関連していました。

体外受精胚移植で2回の着床不成功を、不妊症でない女性と比較すると、抗カルジオリピン抗体は13.92倍、ループスアンチコアグラントは6.37倍、抗β2GPI抗体は15.04倍、抗ホスファチジルセリン抗体は164.58倍と、いずれかが存在することは、着床不成功の増加と関連していました。

 

結論

体外受精胚移植で2回以上の着床不成功の女性における抗リン脂質抗体、特に抗β2GPI抗体と抗ホスファチジルセリン抗体の有病率は非常に高値です。

 

コメント

胚移植1回の不成功で不育症検査をすることは、合理的と考えます。