2023/07/19
「抗リン脂質抗体と着床不全」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
抗リン脂質抗体の存在は、体外受精胚移植後の着床不全の増加と関連しています
結果
体外受精–胚移植で2回以上の着床不成功を、成功と比較すると、抗リン脂質抗体は3.06倍、抗カルジオリピン抗体は5.06倍、ループスアンチコアグラントは5.81倍と、いずれかが存在することは、体外受精–胚移植で着床不成功の増加と関連していました。
体外受精–胚移植で2回の着床不成功を、不妊症でない女性と比較すると、抗カルジオリピン抗体は13.92倍、ループスアンチコアグラントは6.37倍、抗β2GPI抗体は15.04倍、抗ホスファチジルセリン抗体は164.58倍と、いずれかが存在することは、着床不成功の増加と関連していました。
結論
体外受精–胚移植で2回以上の着床不成功の女性における抗リン脂質抗体、特に抗β2GPI抗体と抗ホスファチジルセリン抗体の有病率は非常に高値です。
コメント
胚移植1回の不成功で不育症検査をすることは、合理的と考えます。