2023/07/13
「反復流産と生殖予後」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
反復流産が生殖予後に及ぼす影響
結果
凍結胚移植と人工授精を対象としました。
凍結胚移植では、反復流産の既往は、生化学的妊娠(1.19倍)、流産(0.99倍)、出産率(0.91倍)と有意な関連はありませんでした。
臨床的妊娠に至った凍結胚移植周期では、反復流産の既往は、出産率(0.99倍)または流産率(1.04倍)と有意な関連はありませんでした。
人工授精では、反復流産の既往は、すべての周期において妊孕性転帰との有意な関連を示しませんでした(出産率1.36倍、流産率1.74倍、臨床的妊娠に至った周期での出産率は0.70倍、流産率は1.45倍)。
結論
明らかな染色体異常や子宮奇形のない女性で不妊治療を受ける場合、反復流産歴は流産率や出産率と有意な関連はなく、凍結胚移植や人工授精周期の生殖成績を予測する上で予後予測的価値はほとんどないことが示唆されました。