2023/06/06
「BMIと流産率・出産率」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
男性および/または女性パートナーのBMI異常は、胚発生および妊娠の結果に悪影響を及ぼします
Frontiers | Abnormal BMI in Male and/or Female Partners
Are Deleterious for Embryonic Development and Pregnancy
Outcome During ART Process: A Retrospective Study (frontiersin.org)
結果
Ⅰ群;女性および男性BMI<24kg/m²
Ⅱ群;女性BMI<24kg/m²、男性BMI≧24kg/m²
Ⅲ群;女性BMI<24kg/m²、男性BMI<24kg/m²
Ⅳ群;女性および男性BMI<24kg/m²
体外受精では、I群、III群の臨床妊娠率がIV群より高値でした。III群ではII群より高値でした。流産率はIV群で高く、出産率はI群、II群、III群に比べ低値でした。ロジスティック回帰分析の結果、体外受精ではIV群の流産率はI群より高く、出産率は低いことが示唆されました。
顕微授精では、Ⅰ群、Ⅱ群の良好胚率がⅢ群、Ⅳ群に比べ高値でした。臨床妊娠率はⅠ群がⅡ群、 Ⅳ群より高く、 Ⅲ群はⅡ群、Ⅳ群より高値でした。流産率は、Ⅰ群はⅢ群、Ⅳ群より低く、Ⅱ群はⅣ群より低値でした。出産率は、Ⅰ群ではⅡ群、Ⅲ群、Ⅳ群に比べ高値でした。ロジスティック回帰分析の結果、Ⅱ群の臨床妊娠率はⅠ群より有意に低く、 Ⅲ群の流産率はⅠ群よりかなり高く、 Ⅱ群およびⅢ群Ⅳ群の出産率はⅠ群より有意に低くなりました。
結論
女性BMIが高いほど、顕微授精における良好胚の形成に寄与しません。
女性および/または男性のBMIは、体外受精だけでなく、顕微授精においても、臨床妊娠率よりも流産率および出産率に影響を与えました。