2023/05/25
「反復着床不全と多剤耐性慢性子宮内膜炎」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
着床不全を繰り返す不妊女性における多剤耐性慢性子宮内膜炎
結果
2010年4月から2020年3月にかけて、反復着床不全女性の31.4%で慢性子宮内膜炎が検出され、その7.8%で多剤耐性が検出されました。
慢性子宮内膜炎の有病率は10年間安定していましたが、多剤耐性慢性子宮内膜炎は8.27倍に増加しました。
多剤耐性慢性子宮内膜炎の病理組織学的治癒率は、モキシフロキサシン群とアジスロマイシン群で同等であり(79.2% 対 75.0%)、その後の胚移植周期における生殖成績も同様でした。
結論
反復着床不全女性では、慢性子宮内膜炎の多剤耐性が10年間で増加しました。
多剤耐性慢性子宮内膜炎の3次治療として、アジスロマイシンは投与期間が短いため、臨床的に有利です。