オメガ3脂肪酸と出産率・流産率

男女のオメガ3脂肪酸摂取量と生殖補助医療の転帰

Women’s and men’s intake of omega-3 fatty acids and their food sources and assisted reproductive technology outcomes – American Journal of Obstetrics & Gynecology (ajog.org)

 

「オメガ3脂肪酸と出産率・流産率」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

オメガ3脂肪酸は、体内で作り出すことのできない必須脂肪酸なので、食事やサプリメントなどで摂取する必要があります。

 

 

オメガ3系のαリノレン酸は亜麻仁油やなたね油、エイコサペンタジン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)はサバやイワシに多く含まれます。

 

 

結果

 

女性のDHAEPAの摂取量は、出産と正の相関がありました。

EPA+DHAの摂取量の下位1/4の女性の出産率は0.36、上位1/40.54でした。

EPA+DHAの摂取量は流産リスクと逆相関しており、下位1/4の女性で0.53、上位1/40.05でした。

男性の総オメガ3脂肪酸の摂取量は、精子数、濃度、運動率と正の関係がありましたが、生殖補助医療の成果とは無関係でした。

これらの脂肪酸の主要な食品源の摂取量を評価した場合にも、同様の関連性が観察されました。

 

 

結論

 

女性がオメガ3脂肪酸やオメガ3を多く含む食品を摂取することで、流産のリスクを減少させ、妊娠の確率を向上させる可能性があります。

男性のオメガ3脂肪酸の摂取は、精液の質に影響を与える可能性があります。