2023/03/25
卵胞の大きさが卵子と胚の成績に及ぼす影響
「卵胞の大きさと良好胚盤胞」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
結果
卵子、成熟卵子、正常受精卵、良好胚盤胞の穿刺あたりの収量は、穿刺した卵胞の大きさと関連していました。
穿刺した卵胞あたりの良好胚盤胞の割合
2.2%(9.5mm以下)
6.2%(10-12.5mm)
11.9%(13-15.5mm)
14.5%(16-18.5mm)
18.9%(19-21.5mm)
17.5%(22-24.5mm)
15.9%(25-27.5mm)
16.0%(28mm以上)
直径12.5mm以下の群の卵胞の穿刺は良好胚盤胞の収量が有意に劣り、直径19~24.5mmの群の卵胞の穿刺は良好胚盤胞の収量が平均より有意に高値でした。
卵胞径と着床前胚染色体異数性検査をした胚盤胞の正常胚率との間に相関は認められませんでした。
結論
直径12.5mm以下の卵胞を穿刺しても、良質胚盤胞が得られることは稀です。
良質胚盤胞の収量は、直径約19mmまでの卵胞の大きさに応じて徐々に増加し、それ以上の大きさでも減少しません。
形成される胚盤胞の正常胚率は、卵胞の大きさに影響されないようです。
コメント
19mm以上に卵胞を育てることと、小さくてもなるべくすべての卵胞を穿刺することが大切です。