子宮中隔切除術と胚移植

続発性不妊症に対する子宮中隔切除術が体外受精顕微授精のその後の生殖成績に与える影響

Effects of Septum Resection for Secondary Infertility on Subsequent Reproductive Outcomes of in vitro Fertilization-Intracytoplasmic Sperm Injection. – Abstract – Europe PMC

 

「子宮中隔切除術と胚移植」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

新鮮胚移植の生殖成績を、手術群と対照群で比較した結果

 

手術群の臨床妊娠率は対照群より高い傾向にありましたが、両群間に有意な統計的差は認められませんでした。

出産率、流産率、子宮外妊娠率、生化学妊娠率、早産率、正期産率、過期産率は両群間で同等でした。

 

 

凍結胚移植の生殖成績を、手術群と対照群で比較した結果

 

手術群の臨床妊娠率は52.7%、出産率は38.2%であり、対照群に比べて有意に高い値を示しました。

その他の結果は、両群間で有意差はありませんでした。

 

 

新鮮胚移植と凍結胚移植の累積生殖成績

 

累積妊娠率、累積出産率はいずれも手術群が対照群より高く、累積生殖成績に統計的な差がみられました。

 

 

まとめ

 

続発性不妊症患者に対する子宮中隔切除術後の体外受精/顕微授精の生殖成績は未治療群よりも良好であり、子宮中隔を有する不妊症合併患者に対して子宮中隔切除術を行うことで生殖成績を改善できることが示唆されました。