胚の選択とグルタミン

胚の選択における非侵襲的バイオマーカーとしてのグルタミンの可能性

Glutamine as a Potential Noninvasive Biomarker for Human Embryo Selection | SpringerLink

 

「胚の選択とグルタミン」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

グルタミン消費量と胚質との関連性

 

不良胚のグルタミン消費は、良好胚より多量でした。

 

 

グルタミン消費量と染色体異常との関連性

 

使用済み培地におけるグルタミンの消費量は、異常胚は正常胚より多量でした。

 

 

結論

 

不良胚のグルタミン消費量は、良好胚よりも高値でした。

染色体異常胚のグルタミン消費量は、正常胚よりも高値でした。

グルタミン消費量が胚質と染色体異数性に関連していることを示唆しています。グルタミンは、胚の評価や異数性検査のために役立つ可能性があります。

 

 

まとめ

 

胚の染色体異常を同定するために、栄養外胚葉生検による着床前胚染色体異数性検査PGTが広く用いられています。

栄養外胚葉細胞の生検は外傷性であり、安全性の懸念と着床率を低下させる恐れがあります。

PGTは検査結果を得るまでに数日かかり、費用も高額になります。

侵襲的なPGTに比べ、非侵襲的な方法は無害で、時間効率が良く、低コストであるという特徴があります。

胚培養液のグルタミン分析と形態学的評価を組み合わせることで、生殖補助医療において個々の胚の生殖能力をより適切に評価できるようになるかもしれません。これは、胚移植あたりの着床率と妊娠率の向上につながり、単一胚移植を促進すると考えられます。