胚移植に最適な子宮内膜の厚さ

新鮮及び凍結胚移植における最適な子宮内膜厚

Optimal endometrial thickness in fresh and frozen-thaw in vitro fertilization cycles: an analysis of live birth rates from 96,000 autologous embryo transfers (fertstert.org)

 

「胚移植に最適な子宮内膜の厚さ」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

新鮮胚移植における子宮内膜厚別の臨床成績

 

子宮内膜の厚さが増すほど、臨床妊娠率の上昇、出産率の上昇、流産率の低下、平均出生時体重が増加しました。

子宮内膜厚が12mmまでは、2mm増加するごとに出産率が上昇しました。

 

 

子宮内膜厚と新鮮胚移植の年齢別出産率

 

35歳未満、3539歳、40歳以上の各年齢において、子宮内膜は12.0mmまでは、厚くなるにつれて新鮮胚移植の出産率が増加しました。

 

 

凍結胚移植における子宮内膜厚別の臨床成績

 

子宮内膜が厚くなるにつれて、臨床妊娠率、出産率、平均出生時体重が増加しました。

子宮内膜が7mmを超えると、子宮内膜厚の増加に伴う出産率の改善は横ばいになりました。

 

 

結果

 

新鮮胚移植において、子宮内膜厚の増大は、平均採卵数、エストラジオールのピーク値、使用可能胚数、臨床妊娠率、出産率、平均出生時体重の著しい増加、および流産率の減少に関連しています。しかし、出産率は1012mmを境に横ばいとなります。

凍結融解胚移植では、子宮内膜が710mmになると出産率は横ばいとなります。

子宮内膜厚の増加による出産率の上昇は、患者の年齢、胚移植の時期(例えば、分割期と胚盤胞期)、採卵数とは無関係でした。

子宮内膜厚が6mm未満では、新鮮胚移植と凍結胚移植で出産率の劇的な減少につながることが明らかになりました。

 

 

コメント

 

新鮮胚移植では10mm、凍結胚移植では7mm以上の子宮内膜を目指しましょう。