2023/02/20
予測より採卵数が少ない原因
「予測より採卵数が少ない原因」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
hCG投与日に超音波検査で14mm以上であった卵胞数と比較して、採卵数が「十分」か「不十分」か
「不十分群」は、高齢、不妊期間が長い、卵胞刺激ホルモン(FSH)基礎値が高い、子宮内膜症がある、でした。
「不十分群」は、FSH刺激の総日数が少ない、hCG投与日の黄体形成ホルモン(LH)値が高い、エストラジオールやプロゲステロン値が低い、でした。
「十分群」では、卵胞期長時間作用型ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト長時間卵巣刺激法の使用率が高く、黄体期短時間作用型GnRHアゴニスト長時間卵巣刺激法の使用率は低かった、でした。
採卵後、良好胚率および新鮮胚移植率は「不十分群」で高率でした。採卵数が不十分でも、新鮮胚移植の臨床妊娠率、流産率、出産率には影響しませんでした。
「不十分群」 では累積妊娠率、累積出産率が低値でした。
結果
成熟卵胞数が同程度であれば、卵巣機能不全患者において「不十分群」 はより起こりやすいと考えられました。
ロング法は、体外受精/顕微授精時の採卵の難易度が低い。
「採卵数不十分」は良好胚率や新鮮胚移植での妊娠率には影響しませんが、累積妊娠率と累積出産率を低下させます。
コメント
採卵数を増やすには、ロング法が良いです。