2023/01/31
体外受精の妊娠判定β-HCG値
β-hCG ; βヒト絨毛性ゴナドトロピン
「妊娠判定β-HCG値」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
母体年齢と初期β-hCG値は胚盤胞移植後の妊娠転帰を予測します
10815_2014_Article_273.pdf (nih.gov)
β-hCGと母体年齢によって層別化された出産率
胚盤胞移植後7日目の出産率と血清β-hCG値との関連を母親の年齢に従って評価しました。
妊娠転帰と血清β-hCG値との間には正の相関が認められ、すべての年齢層において、出産率は血清β-hCG値の上昇とともに増加しました。
β-hCG値≧10 mIU/mlの女性では、40〜44歳の出産率は、21〜34歳および35〜39歳よりも有意に低値でした。これらの結果は、出産率が血清β-hCG値と母体年齢、特に21〜34歳と35〜39歳で推定できることを示しています。
胚盤胞移植後11日目のβ-HCG値が予想外に低値であった生児
正常な妊娠と比較したこの場合の血清hCGの変化
初期の血清hCG低値は、母体または胎児の特性や、体外受精の治療内容と関連する可能性があります。
流産や子宮外妊娠などの治療を行う前に、緊密な保存的観察を行います。
胚盤胞2個移植後11日目のhCG値が11.6IU/Lで、流産または子宮外妊娠と考えられましたが、遅れてhCGの上昇がみられました。
経腟超音波検査でも、遅延はありますが正常な子宮内妊娠が確認されました。
帝王切開で健康な男児を出産しました。
コメント
β-HCGは大切な受精卵から分泌されています。妊娠判定日値が低くても、もう1週間しっかりと観察・治療をしましょう。