正常胚率は、自然周期とゴナドトロピン刺激周期で同等

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正常胚率は、自然周期とゴナドトロピン刺激周期で同等です

Embryonic aneuploidy rates are equivalent in natural cycles and gonadotropin-stimulated cycles (fertstert.org)

 

「正常胚率は、自然周期とゴナドトロピン刺激周期で同等」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

自然周期、刺激で採卵

           自然周期  刺激周期

年齢         36.9歳   36.1

採卵数         0.9個  14.7

生検胚         0.4個   4.8

正常胚         0.2個   3.0

異常胚         0.2個   1.8

妊娠          71.0%  79.9

妊娠8週以降の

胎児心拍陽性    60.8%  62.9

 

 

自然周期と刺激周期の異常胚率に有意差はなく、異常胚率は卵胞刺激によって有意な影響を受けないことを示しています。

 

年齢     自然周期  刺激周期

異常胚率

<35      25.4     26.0

35–37    36.4     34.9

38–40    48.3     53.1

41–42    85.0     71.1

>42      77.8     84.5

妊娠8週以降の胎児心拍陽性

<35      61.7     66.5

35–37    53.3     62.9

38–40    69.2      6.2

41–42    33.3     61.4

>42      5.0      5.0

 

 

結果

 

ゴナドトロピンによる卵巣刺激は、異常胚率に影響を与えません。

ゴナドトロピン投与は、異常胚のリスクや胚生殖能に測定可能な毒性効果を及ぼしません。

 

 

コメント

 

正常胚率は、自然周期とゴナドトロピン刺激周期で同等です。

1回の自然周期では正常胚はほぼ採卵できません。最低5回の採卵が必要です。

刺激周期と同等の正常胚を採卵するには、自然周期では15回の採卵が必要です。