2022/11/21
不妊症の母親から生まれた子供の注意欠陥多動性障害(ADHD)
「不妊症と注意欠陥多動性障害(ADHD)」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
ADHDは、不妊症でない妊娠群では7.0%、不妊症だが治療のない群では7.5%、排卵誘発または人工授精群では6.8%、体外受精または顕微授精群では6.3%の子供たちの間で発生しました。
ADHDの発症率(1000人年当たり)は、不妊症でない妊娠群で12.0、不妊症だが治療のない群で12.8、排卵誘発または人工授精群で12.9、体外受精または顕微授精群で12.2の子供たちの間で発生しました。
不妊症でない妊娠群と比較して、ADHDのハザード比は、不妊症だが治療のない群で1.19、排卵誘発または人工授精群で1.09、体外受精または顕微授精群で1.12でした。
4歳からのADHDのリスク(妊娠の種類別)
妊娠の種類 1000人年あたりのADHDの割合 ハザード比
不妊症でない妊娠群 12.0 1.00
不妊症だが治療のない群 12.8 1.19
排卵誘発または人工授精群 12.9 1.09
体外受精または顕微授精群 12.2 1.12
コメント
不妊症自体が、子供のADHDと関連している可能性があります。母親の多嚢胞性卵巣症候群と子供のADHDリスクが指摘されています。
「母親の多嚢胞性卵巣症候群は、子供の発達障害と関連する?」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma–ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
不妊治療によって、子供のADHDは増加しません。
「あれ、変だな?」って感じたら、すぐに不妊症治療専門クリニックを受診しましょう。深刻に悩む前の受診が大切です。