不妊症と注意欠陥多動性障害(ADHD)

不妊症の母親から生まれた子供の注意欠陥多動性障害(ADHD)

Attention-deficit hyperactivity disorder in children born to mothers with infertility: a population-based cohort study | Human Reproduction | Oxford Academic (oup.com)

 

「不妊症と注意欠陥多動性障害(ADHD)」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

ADHDは、不妊症でない妊娠群では7.0%、不妊症だが治療のない群では7.5%、排卵誘発または人工授精群では6.8%、体外受精または顕微授精群では6.3%の子供たちの間で発生しました。

ADHDの発症率(1000人年当たり)は、不妊症でない妊娠群で12.0、不妊症だが治療のない群で12.8、排卵誘発または人工授精群で12.9、体外受精または顕微授精群で12.2の子供たちの間で発生しました。

不妊症でない妊娠群と比較して、ADHDのハザード比は、不妊症だが治療のない群で1.19、排卵誘発または人工授精群で1.09、体外受精または顕微授精群で1.12でした。

 

 

4歳からのADHDのリスク(妊娠の種類別)

 

妊娠の種類        1000人年あたりのADHDの割合 ハザード比

不妊症でない妊娠群        12.0           1.00

不妊症だが治療のない群      12.8           1.19

排卵誘発または人工授精群     12.9           1.09

体外受精または顕微授精群     12.2           1.12

 

 

コメント

 

不妊症自体が、子供のADHDと関連している可能性があります。母親の多嚢胞性卵巣症候群と子供のADHDリスクが指摘されています。

「母親の多嚢胞性卵巣症候群は、子供の発達障害と関連する?」  津田沼IVFクリニック | tsudanumaivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

不妊治療によって、子供のADHDは増加しません。

「あれ、変だな?」って感じたら、すぐに不妊症治療専門クリニックを受診しましょう。深刻に悩む前の受診が大切です。