2022/11/15
体外受精–新鮮胚移植・凍結融解胚移植周期における最適な子宮内膜厚
Optimal endometrial thickness in fresh and frozen-thaw in vitro fertilization cycles: an analysis of live birth rates from 96,000 autologous embryo transfers (fertstert.org)
「新鮮胚移植・凍結融解胚移植における最適な子宮内膜厚」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
表1 体外受精–新鮮胚移植周期の子宮内膜厚別の臨床結果
新鮮胚移植では子宮内膜は8㎜以上が良い
表2 凍結融解胚移植周期の子宮内膜厚別の臨床結果
凍結融解胚移植では子宮内膜は7㎜以上が良い
体外受精–新鮮胚移植周期において、子宮内膜厚の肥厚は、平均採卵数、卵胞ホルモンの最高値、使用可能胚数、臨床妊娠率、生児出産率、平均出生体重の著しい増加、および流産率の減少に関連しています。
生児出産率は10-12mmを境にプラトーとなります。
凍結融解胚移植周期では、子宮内膜が7~10mmになると着床率はプラトーとなります。
子宮内膜厚の肥厚による生児出産率の向上は、患者の年齢、胚移植のタイミング(例えば、分割期と胚盤胞期)、採卵数とは無関係でした。
新鮮胚移植を行う周期では、生児出産率は子宮内膜厚が10〜12mmまで有意に増加し、凍結融解胚移植周期では生児出産率は7〜10mmでプラトーとなりました。
子宮内膜の厚さが6mm未満では、新鮮胚移植および凍結融解胚移植の周期において、生児数の劇的な減少にはっきりと関連していました。
まとめ
新鮮胚移植では子宮内膜は8㎜以上が良く、12mmまでは厚いほど良い。
凍結融解胚移植では子宮内膜は7㎜以上が良く、10mmまでは厚いほど良い。
新鮮胚移植でも凍結融解胚移植でも、子宮内膜の厚さが6mm未満では、出産率が劇的に減少します。