2022/11/14
染色体異常胚のみの体外受精の後、染色体正常胚を得てその後に出産する可能性は、年齢ベースの割合と一致しています。
「2回目の体外受精では良い卵子」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
初回採卵で染色体異常胚しか得られなかった女性の56%が、2回目の採卵で染色体正常胚盤胞を得、若い女性ほど少なくとも1つの正常胚を得る確率が高値でした(35歳未満の女性では81%、42歳以上の女性では25%)。
累積出生率は、35歳未満、35-37歳、38-40歳、41-42歳、42歳以上でそれぞれ71%、62%、46%、27%、13%でした。
初回胚移植あたりの出産率は、すべての年齢群で57%以上であり、同じ年齢群の対照群とほぼ同じでした。
初回の体外受精で染色体異常胚しか得られなかった患者は、2回目の体外受精で良好な予後を維持し、国の年齢別の標準と同等の結果を得ました。
若い女性と生検に利用できる胚の数が多い女性は、最も成功の可能性が高値でした。
これらの女性は年齢に応じたカウンセリングを受けるべきであり、最初の体外受精の結果に基づいて2回目の体外受精の試みを思いとどまるべきではありません。
コメント
初回の体外受精で得られた卵子の質が不良であった場合、多くは偶然で、2回目の体外受精では良い卵子が得られることが度々あります。
もちろん、初回の体外受精不成功後に、その原因を調べたり、対策や治療方法を再検討します。
2回目の体外受精を思いとどまるべきではありません。
尚、胚の染色体正常・異常を調べる必要はありません。