2022/10/29
非男性因子不妊症患者における顕微授精と体外受精の比較
Intracytoplasmic sperm injection vs. conventional in vitro fertilization in patients with non-male factor infertility (fertstert.org)
「非男性因子不妊症患者における顕微授精と体外受精の比較」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
非男性因子不妊症患者においてPGT-Aを行わない周期では、累積出産率は顕微授精で60.9%、体外受精で64.3%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.99)。PGT-Aを行った周期でも、累積出産率は顕微授精で64.7%、体外受精で69.0%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.97)。
非男性因子不妊症患者においてPGT-Aを行わない周期では、流産率は顕微授精で11.3%、体外受精で11.8%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、1.00)。PGT-Aを行った周期でも、流産率は顕微授精で9.0%、体外受精で10.2%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.95)。
顕微授精と体外受精による5日目移植における累積出産率および流産率
PGT-Aを行わない PGT-A
顕微授精 体外受精 オッズ比 顕微授精 体外受精 オッズ比
累積出産率 60.9% 64.3% 0.99 64.7% 69.0% 0.97
流産率 11.3% 11.8% 1.00 9.0% 10.2% 0.95
まとめ
非男性因子不妊症患者において、顕微授精は累積出産率と流産率を改善しません。
精液所見やこれまでのさまざまな経過から総合的に判断して、顕微授精の必要性の有無をお伝えします。