非男性因子不妊症患者における顕微授精と体外受精の比較

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非男性因子不妊症患者における顕微授精と体外受精の比較

Intracytoplasmic sperm injection vs. conventional in vitro fertilization in patients with non-male factor infertility (fertstert.org)

 

「非男性因子不妊症患者における顕微授精と体外受精の比較」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

非男性因子不妊症患者においてPGT-Aを行わない周期では、累積出産率は顕微授精で60.9%、体外受精で64.3%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.99)。PGT-Aを行った周期でも、累積出産率は顕微授精で64.7%、体外受精で69.0%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.97)。

非男性因子不妊症患者においてPGT-Aを行わない周期では、流産率は顕微授精で11.3%、体外受精で11.8%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、1.00)。PGT-Aを行った周期でも、流産率は顕微授精で9.0%、体外受精で10.2%で、有意差はありませんでした(調整後リスク比、0.95)。

 

顕微授精と体外受精による5日目移植における累積出産率および流産率

         PGT-Aを行わない         PGT-A

         顕微授精 体外受精 オッズ比 顕微授精 体外受精 オッズ比

累積出産率    60.9%   64.3%  0.99   64.7%  69.0%   0.97

流産率      11.3%   11.8%  1.00   9.0%   10.2%   0.95

 

 

まとめ

 

非男性因子不妊症患者において、顕微授精は累積出産率と流産率を改善しません。

精液所見やこれまでのさまざまな経過から総合的に判断して、顕微授精の必要性の有無をお伝えします。