2022/10/06
卵管内膜症endosalpingiosis
「子宮内膜症」とは違います
卵管内膜症とは
組織学的に卵管上皮に似た上皮が、異所性(子宮、卵管、卵巣、Douglas窩、大網、膀胱、骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節など)に存在する状態です。
その起源は、(1)腹膜中皮化生、(2)卵管の障害(炎症など)による卵管上皮の移植、などが考えられています。
通常は無症状ですが、下腹部痛がみられることがあります。
卵管内膜症は、腹膜では1~2mm大の灰白色の嚢胞状あるいは乳頭状な病変として認められ癌の播種との鑑別が難しく、またリンパ節に存在するときは転移性腫瘍との鑑別が難しく、組織学的検索によらなければ確定できません。
「卵管内膜症」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)