2022/07/11
卵巣の卵胞の大きさが卵子および胚発生の成績に及ぼす影響について
The effect of ovarian follicle size on oocyte and embryology outcomes – Fertility and Sterility (fertstert.org)
157回の採卵で得られた4,539個の穿刺卵胞、2,348個の卵子、1,772個の成熟卵子、1,258個の正常受精卵、571個の良好胚盤胞が対象となりました。
卵子、成熟卵子、正常受精卵、良好胚盤胞の穿刺あたりの収量は、穿刺した卵胞の大きさと関連していました。
穿刺した卵胞あたりの良好胚盤胞の割合は、2.2%(9.5mm以下)、6.2%(10-12.5mm)、11.9%(13-15.5mm)、14.5%(16-18.5mm)、18.9%(19-21.5mm)、 17.5%( 22-24.5mm), 15.9%( 25-27.5mm) および 16.0%(28mm以上)でした。
全体平均と比較すると、直径12.5mm以下の群の卵胞の穿刺は良好胚盤胞の収量が有意に劣り、直径19~24.5mmの群の卵胞の穿刺は良好胚盤胞の収量が平均より有意に高値でした。
その他の群では平均値との有意な差は認められませんでした。
卵胞径と着床前胚染色体異数性検査をした胚盤胞の正常胚率との間に相関は認められませんでした。
津田沼IVFクリニックでは、安全な限りすべての卵胞を穿刺しています。
「卵胞の大きさと良好胚盤胞」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)