精液検査所見の日内変動

精液検査所見の日内変動

 

 

ヒト精液の質の日内変動
Diurnal rhythm of human semen quality: analysis of large-scale human sperm bank data and timing-controlled laboratory study | Human Reproduction | Oxford Academic (oup.com)
Sperm quality found highest in samples provided around lunchtime (focusonreproduction.eu)

 

ヒト精子バンクの33430検体は、8時から17時の間に、総精子数、精子濃度、精液量、前進性運動率、総運動率(すべてP < 0.001)に時間的変動がみられました。

その結果、バンクの基準に基づくARTに使用するための精液検体の適格性は、時間点によって変動しました。

11時より1時間早く/遅くなるごとに、不適格のリスクが1.14倍となりました。

同様に、24時間の時間枠で採取された36検体にも日内変動が見られました。

採取前の禁欲期間を厳密に管理すると、ほとんどの精液パラメータは11時から15時の間に最も良好な値に達しました。

 

 

早朝採取精液と夕方採取精液の比較
DJMS-47-2-22.pdf

 

正常男性群、男性不妊群ともに主要評価項目である総運動精子数は有意差をもって早朝採取群よりも夕方採取群のほうが良いという結果が 得られました。

その他の項目についても、早朝採取と比較して夕方の方が所見が良い傾向を認めました。

人工授精においては早朝よりも夕方に精液採取をしたほうが妊娠を達成する可能性が高くなることが考えられました。

 

 

面白い報告と思います。

ご夫婦ともに休みの日の午後に、タイミングや人工授精を試してみても良いかも知れません。

津田沼IVFクリニックでは、人工授精は午前・午後に行っています。

ただし、仕事などがある日には、午前中に実施して問題ありません。

 

 

 

 

https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12751816336.html