白血病阻止因子

白血病阻止因子

LIF : leukemia inhibitory factor

 

 

着床や胎盤形成、初期妊娠維持には胚と子宮内膜から産生される生理活性物質(サイトカイン)による相互作用が必要で、特に子宮内膜で産生されるLIFは重要とされています。

着床期に子宮内膜で増加したLIFが、胚の栄養膜細胞や子宮内膜の細胞、免疫担当細胞などに作用して、胞胚を子宮内膜に接着させたり、子宮内膜が増殖・肥厚して受精卵を受け入れる準備をしたり、絨毛細胞よりのhCG産生を促進し、hCGによる絨毛細胞の増殖・分化機能を調節しています。

LIFの分泌は着床後は減少し、着床後は子宮NK細胞やTh2細胞から分泌されます。

着床期内膜でLIF濃度が増加しますが、子宮内腔や子宮頸管内でのLIFの濃度低下や増加しないことが不妊症や習慣流産と関連するとされています。

 

 

サイトカインはヒト胚の体外培養に有望です
Cytokines hold promise for human embryo culture in vitro: results of a randomized clinical trial – Fertility and Sterility (fertstert.org)

 

サイトカイン濃縮培養液は、サイトカイン無添加と比較して継続妊娠率の改善を示しました。

このサイトカインの調整はまた、従来の培地よりも、出産率および累積出産率、流産率が低いことを明らかにしました。

サイトカイン添加培地で発育した胚は、対照培地と比較して、胚盤胞到達率、良好胚盤胞率、胚盤胞凍結率、胚盤胞移植率が良好でした。

 

 

治療

 

子宮内や培養液内へのLIFの補充

ただし、「着床障害の改善が見られない」、「着床率が低下した」とする報告もあります。

 

 

 

https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12751299093.html