「7-ケトDHEA」と「DHEA」は異なります

「7ケトDHEA」と「DHEA」は異なります

不妊症治療で使用する場合は、「DHEA」を服用しましょう。

 

 

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

 

DHEAは副腎皮質や卵巣の莢膜細胞から分泌されます。

 

 

DHEAは、コレステロールから作られ、女性ホルモンに変換されます。

 

 

DHEA-Sの年齢別変化

 

DHEAが副腎から分泌される際には、その大部分が安定性の高いDHEA-Sとなるために、DHEA-Sを測定します。

DHEAは20歳代に最高値となり、40歳代でその4050%に低下します。

加齢とともにDHEAが不足すると卵巣の反応性が低下しますので、卵巣予備能の低下が予想される場合では、血清DHEA-S値を測定し、200以下の低値では補充していきます。

 

 

DHEA-Sの年齢別変化

 

DHEAが副腎から分泌される際には、その大部分が安定性の高いDHEA-Sとなるために、DHEA-Sを測定します。

DHEAは20歳代に最高値となり、40歳代でその4050%に低下します。

加齢とともにDHEAが不足すると卵巣の反応性が低下しますので、卵巣予備能の低下が予想される場合では、血清DHEA-S値を測定し、200以下の低値では補充していきます。

 

 

胚移植周期にDHEA服用を継続するか否かについては、DHEAが着床障害を引き起こすという報告のある一方、 DHEAが着床を促進する可能性を示唆する報告もあるため、今後さらなる検討が必要と思います。

DHEAには抗炎症作用がありますので、津田沼IVFクリニックは現時点では後者を支持しています。胚移植だけでなく、タイミング治療や人工授精の排卵後にもDHEA内服を継続しています。

 

 

高齢で体外受精治療における卵巣反応性が不良な方や、卵子の成熟率が低い方で、血中DHEA-S値が低い場合に服用の適応となります。また若年でも卵胞刺激ホルモンが高く、卵巣予備能が低下している方も適応となります。

血中DHEA-S値が正常値の場合や、多嚢胞性卵巣症候群、テストステロンが高い方には処方しません。また、肝機能障害、乳癌などホルモン依存性悪性腫瘍やその既往のある方は禁忌です。

 

 

血中DHEA-S、テストステロン検査を行い、値が低ければDHEA2575mg/日の服用を開始します。

内服後は数か月ごとに再検査を行い、その方に合う内服量を決めていきます。

妊娠が判明した時点で、中止します。

 

 

DHEAサプリメントは、個人では入手することができません。病院で処方してもらいましょう。

「7ケトDHEA」を内服している方がありますが、DHEAとは作用が異なりますので、不妊症治療で使用する場合は、「DHEA」を服用しましょう。

 

 

ヒトにおける7-ケト-DHEA代謝
アンチドーピング領域における分析結果の解釈の落とし穴
7‐keto‐DHEAmetabolism in humans. Pitfalls in interpreting the analytical results in the antidoping field – Martinez‐Brito – 2019 – Drug Testing and Analysis – Wiley Online Library

 

IRMSによる分析では、7-keto-DHEAからDHEAが生成されないことが確認されました。

 

 

ケトDHEAからDHEAは生成されません。

ケトDHEAはテストステロンやエストロゲンに変換することはできません。

 

 

 

 

https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12745840393.html