パジェット・シュレッター症候群

パジェット・シュレッター症候群 Paget-Schroetter syndrome

(鎖骨下静脈血栓症、労作性血栓症)

 

 

 

パジェット・シュレッター症候群とは

 

静脈性胸郭出口症候群および特発性鎖骨下静脈血栓からなり、利き腕を過外転したり過激な運動によって、鎖骨下・腋窩静脈が内膜損傷して血栓性閉塞をきたします。

イギリスの外科医Pagetが右腋窩静脈血栓性閉塞例を、オーストリアの喉頭科医Schroetterが上肢労作によると考えられる右上肢静脈血栓例を報告しました。

 

 

 

原因

 

利き腕の過外転や過激な運動の他、外傷、感染、血液凝固亢進、腫瘤による圧迫、静脈炎などが考えられていますが不明なことも多くあります。

 

症状

 

若年男子の利き腕に好発します。

上肢の浮腫、チアノーゼ、労作時鈍痛等をきたします。

豊富な側副血行路の発達により、数日から数週間で軽快することが多くあります。

 

 

 

診断

 

血管超音波検査

上肢静脈造影

 

治療

 

発症後10日以内であれば、カテーテル血栓溶解療法およびバルーン拡張術、血栓除去術を行います。

慢性期では保存的治療(血栓溶解療法、抗凝固療法、血小板凝集阻止薬の長期服用)が試みられます。

 

 

 

https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12741397937.html