NT(nuchal translucency)後頚部浮腫

NT(nuchal translucency)後頚部浮腫

gl_sanka_2020.pdf (jsog.or.jp)改変

 

 

NTとは

 

NT値計測は、主に胎児染色体異常検出を目的とした出生前遺伝学的検査法の一種です。

妊娠11週~136日に超音波検査で、胎児の後頚部浮腫部分を計測します。

NTはすべての胎児に認められますが、通常に比較して肥厚しているときは、染色体異常や心奇形などの可能性があるとされています。

 

 

NT値の臨床的意義1

 

単胎妊娠におけるNT値別の胎児 染色体異常率

NT値が大きいほど、胎児染色体異常(131821 トリソミー)の確率が高くなっています。

 

 

NT値の臨床的意義2

 

胎児染色体異常スクリーニング検査としてのNT検査特性

NTが高値 を示した児の9.9%が染色体異常でした。

また、染色体異常児の71.1%がNT高値でした。

 

 

NT値の臨床的意義3

 

NT値が大きくても染色体正常ならば90%強の無病生存が期待できると報告されています。

NT高値が観察された胎児を「異常」だと即断してはいけません。

染色体正常なNT値高値児で最も有しやすい疾患は心形態異常です。

 

 

染色体異常の有無を確定するためには羊水検査や絨毛検査が必要です。

 

 

 

 

https://ameblo.jp/tsudanuma-ivf-clinic/entry-12738399709.html