貯卵

『貯卵』

 

 

 

『貯卵』とは

 

 不妊症治療において、受精卵を凍結保存し、求める個数を貯めることです。

 具体的には、採卵後に卵子と精子を体外受精または顕微授精し、初期分割期、或いは胚盤胞期まで育った受精卵(胚)を凍結して保存します。これを数周期繰り返して、求める個数まで貯めていきます。卵子の加齢を止めることができることと、移植の際により良い受精卵を選択できることが大きな利点です。

 また、2人目以降の妊娠において、その当時の比較的若い受精卵を使用できることや、その際には採卵が不要(痛みがない、治療費が少ない)ということも大きな利点です。

 

 

 

一例です。

 

貯卵する場合

貯卵中に、移植のためのいろいろな検査や治療を済ませ、子宮内環境を整えておきます。

 

 

 

いくつ貯卵すればいいの?

 

ある論文によれば、例えば38歳の正常胚率は約50%ですので、一般的に正常胚の妊娠率は50~60%とされていることと合わせますと、4個の胚盤胞があれば1つは妊娠することになります。

同様に41歳であれば、7個となります。

余裕を持ったり、第2子以降を考えたり、着床前診断を受けると半数はダメージを受けますので、多めに欲しいところです。

40歳代では初期胚と胚盤胞の合計10個凍結することが推奨されています。

 

 

 

『貯卵』  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)