2022/02/24
経皮吸収
経皮吸収型製剤
経口製剤
内服した薬は消化管から吸収されますので、全身を循環して標的患部に到達する前に、まず肝臓を通過します。その際に、薬は肝臓で代謝されます。これを初回通過効果といいます。
例えば、頭痛薬が頭に届く前に、肝臓で多くが分解されてしまうということになります。
経皮吸収型製剤
薬を皮膚に貼付すると、成分が毛細血管から吸収されて、肝臓での初回通過効果を受けずに全身を循環し、標的患部に到達して効果を発現します。
経皮吸収、注射
皮膚から心臓までの経路
→・短
・肝臓で分解なし
経口吸収
消化管から心臓までの経路
→・長
・肝臓で分解あり
経皮吸収型製剤の特徴
利点
- 緩徐に吸収され、効果が持続します。
- 肝臓を通過しないので、薬の利用率が高くなります。
- 有効血中濃度領域を、長時間一定に維持しやすくなります。
- 剝がすことにより、薬の使用を中断することができます。
- 使い方がわかりやすく簡単です。
- 内服できない人にも使えます。
- 薬の確認を自他でできます。
- その他
欠点
- かぶれやかゆみなどの皮膚症状を発症することがあります。
- 剥がれたことに気が付かなかったり、剥がし忘れることがあります。
- その他
エストラーナテープ®
不妊症治療でよく使用されます。
濃度は緩やかに上昇し、約8時間でピークに達します。
ほぼ一定の濃度を維持します。
除去後は速やかに減少し、約2時間で半分になります。
テープが剝がれてしまったら、すぐに新しいものに張り替えましょう。
「経皮吸収型製剤」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)