2021/05/12
イノシトールサプリメント
ビタミンとは、
ビタミンは、体の機能を維持するための必須栄養素で、タンパク質、炭水化物、脂肪、及び無機質以外を言います。
体内では生合成できないか十分でないために、食物から栄養素として取り入れます。
ビタミン様作用物質とは、
また、ビタミンと同じ働きをするが、必ずしも栄養素として摂取する必要がないものを、ビタミン様作用物質と言います。
イノシトールは、水溶性のビタミン様作用物質で、グルコース、ガラクトース、キシロース等から、腎臓等で生合成され、肝臓や筋肉に多く含まれています。植物では、米穀類や種子に多く含まれています。
イノシトールサプリメントの効果、
イノシトールサプリメントは、インスリン抵抗性改善作用があるとされ、耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、妊娠糖尿病に有効性が認められています。また、卵子と胚の質を改善するという報告があり、卵巣機能低下の方にも有効です。
さらに、体外受精において、イノシトールサプリメントを採卵3ヶ月前、または排卵誘発開始時より、1日4gを使用すると、臨床妊娠率や良好胚・成熟卵の増加、流産率や未熟卵・変性卵の減少、排卵誘発剤の減量が認められたことなどが報告されています。
以上より、体外受精では、イノシトールサプリメント1日4gを、耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、未熟卵・変性卵の多い方は月経開始時から、卵巣機能低下の方は採卵3か月前から使用しましょう。サプリメントの終了は採卵前日、採卵日、妊娠判定日など様々です。
耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣機能低下の方で、タイミング法や人工授精では、月経開始から排卵日まで、1日4gを使用してみてはいかがでしょうか。
耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣機能低下、未熟卵・変性卵の多い方は、月経開始から排卵・採卵日以外は1日2gを使用しましょう。
イノシトールサプリメント 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)