検査説明会

 津田沼IVFクリニックの検査説明会です。 – YouTube

 津田沼IVFクリニックの検査説明会です。 | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)

 

津田沼IVFクリニックの検査説明会です。

 

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 ご覧いただきまして、ありがとうございます。

 院長の吉川守と申します。

 どうぞよろしくお願い致します。

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 妊娠の仕組みについてご説明いたします。

 

 これは子宮と卵管・卵巣の絵です。

 青い矢印の子宮の大きさは、ニワトリのたまごくらいです。f:id:tsudanuma_ivf_clinic:20210414145735p:plain

 子宮から左右に伸びる管は卵管、子宮にくっついている白い楕円形は卵巣です。

 卵巣の大きさは親指の頭くらいです。f:id:tsudanuma_ivf_clinic:20210414145814p:plain

卵巣の中には卵胞という袋がたくさん存在します。

卵胞の中には卵子が入っていて、毎月1個ずつ卵巣からお腹の中に飛び出します。

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 これが排卵です。

 下の方の赤い矢印のように、飛び出した卵子は、卵管采という卵管の先から取り込まれ、卵管内で精子を待ちます。

 排卵時期に性交渉を持つと、上の方の大きい青い矢印のように、精子が子宮内を進み、卵管までたどり着くと卵子と出会い、受精が成立します。

 受精卵はその後、右上の方の赤い矢印のように、成長を続けながら卵管内を移動し、子宮内膜に到着して着床すると、妊娠成立となります。

 この一連の中で、どこか1つでも問題があると妊娠しづらいので、妊娠を妨げるような要因がないかどうかを調べていきます。

 

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 約1カ月の月経周期は、卵巣の働きによって複数の時期に分かれます。

 月経から卵子が育っていく卵胞期、排卵が起こる排卵期、排卵した卵子が着床する黄体期です。

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 基礎体温表の低温期が卵胞期、高温期が黄体期となります。

 それぞれの時期によって、できる検査が違いますので、月経周期に合わせた検査のご説明をいたします。

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 当クリニックの「検査チェック表」です。

 赤色の超音波検査は、子宮や卵巣の観察をすることができ、子宮筋腫や卵巣嚢腫の有無や、卵胞の大きさ、子宮内膜の厚さ、排卵などがわかります。卵胞の大きさと子宮内膜の厚さを測定するために、月に2~3回実施することがあります。また、妊娠の確認や、胎児の発育を知ることもできます。

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 採血検査です。

 ①の月経周期2~5日目には、ホルモンを調べます。

 FSH(卵胞刺激ホルモン)は、卵胞を育てるホルモンです。

この数値が高いと、卵巣機能の低下や、卵胞発育不良等が疑われます。

 LH(黄体化ホルモン)は、成熟した卵子を排卵させ、高温期を安定させるホルモンです。FSHより数値が著しく高いと、多嚢胞性卵巣症候群など排卵障害のことがあります。 

 エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵巣から分泌され、卵巣機能の低下や卵巣腫大などで異常値となることがあります。

 これらのホルモン値は変動しますので、しばしば行われる検査です。

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 子宮卵管造影検査は、②の月経周期6~11日目で、出血がなく、性交渉のない時に行います。レントゲンを使う検査で、2日間行います。

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 子宮卵管造影検査は、子宮内の形状や、卵管の通過、卵管周囲の癒着の有無などを調べます。

 1日目は、子宮の中に柔らかいチューブを入れ、レントゲンを撮りながら造影剤を流して、子宮内の形状と卵管の通過をみます。

 2日目は、その造影剤がお腹の中に拡がっているかを見ます。卵管周囲の癒着があると、造影剤が拡がらないことがあります。

 両側の卵管がつまっている場合や、癒着が強い場合には、自然妊娠が難しいため、体外受精が必要になるかもしれません。

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 子宮鏡検査は、②の月経周期6~11日目で、出血がなく、性交渉のない時に行います。

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 子宮鏡検査は、子宮の中に細いカメラを入れて、水を流しながら、子宮内を観察します。

 受精卵が着床するのに邪魔になるようなポリープや筋腫、炎症などがないかどうかを調べます。

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 ③の月経周期12~15日目は「排卵期」に相当し、超音波検査で卵胞の大きさを測ります。

 排卵が近くなると卵胞の大きさが20ミリほどになるので、その大きさである程度の排卵日の予測をすることができます。

 尿で、排卵が近いかどうかを検査する場合もあります。

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 ④の月経周期の20~22日目は、「黄体期」に相当し、排卵確認のために超音波検査をします。

 また、採血で、プロゲステロン(黄体ホルモン)を測定することがあります。

 黄体ホルモンは、排卵後の黄体という卵胞から分泌され、子宮内膜を着床しやすい状態に整えたり、体温を上昇させたりします。基礎体温が排卵後に上がるのはこのためです。

 黄体ホルモンの値が低いときには、黄体ホルモンを内服薬で補充します。

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 月経に関係なく、いつでもできる採血検査について説明いたします。

プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)は、母乳を出すホルモンです。

 授乳中でないのに高い数値が出る場合は、うまく排卵ができないことがあります。その場合はプロラクチンを下げる薬を飲んで、数値をコントロールする必要があります。

 甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺から出るホルモンを調節するホルモンですが、不妊症や不育症と深く関係しています。

 異常がある場合は、その値をコントロールする必要がありますので、専門の病院にご紹介させていただくことがあります。

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 AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣年齢がわかる採血検査です。

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 女性の一生と卵子の数の変化です。

 女性は一生分の卵子を持って生まれてきますが、青い矢印のところ、生まれた時には、グラフのようにすでに卵子の数はかなり減っています。

 卵子は年を重ねるごとにさらに減っていき、新しく作られることはありません。

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 卵巣内の、前胞状卵胞や胞状卵胞という小さな卵胞から分泌されるホルモンが、抗ミュラー管ホルモンAMHです。

 卵巣内の卵胞数が多ければ、AMHの値は高くなり、少なければ低くなります。

 例外はありますが一般的に、AMHの値が高い方は「卵巣年齢が若い」、AMHの値が低い方は「卵巣年齢が高い」ということになります。

 AMHの値が低いと診断された方は、卵子の残りの数が少ないので、治療やそのステップアップを急ぐ必要があると考えられます。

 ただし、AMHは卵巣内の卵胞数を推測しているだけで、卵子の質は判断できません。卵の質は実年齢通りのことが多いです。卵子の数が少なくても質が良ければ、妊娠することがあります。

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 クラミジア抗体検査は、過去のクラミジア感染歴の有無を調べます。

 気が付かないうちにクラミジアに感染したり、知らない間に治ったりすることもありますが、子宮・卵管やその周りの臓器に悪い影響を与えることがあるために、不妊の大きな原因となります。

 血液検査でクラミジア抗体が陽性の場合は、現在の感染の有無を調べるために、クラミジア抗原検査を行う必要があります。子宮からの分泌液を綿棒で取るだけです。

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 精子不動化抗体検査は、精子の動きを止める抗体の有無を調べます。

 陽性の方は少ないですが、精子不動化抗体があると、女性の体の中に入ってきた精子の動きを止めてしまい、精子と卵子が受精しづらくなるために、体外受精が必要なことがあります。

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 ビタミンDは女性にとっては着床に、男性にとっては精子の動きに関係する大切なビタミンですので、ご夫婦ともに行っていただく検査です。現在、日本人のほとんどの方は、ビタミンDが不足しているため、食事治療や日光浴とともに、サプリメントを使用して補っていきます。

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 感染症検査は、ご夫婦のB型・C型肝炎、梅毒、HIV感染の有無を調べます。

 ご本人の健康はもちろん、生まれてくる赤ちゃんや、他の患者さん、医療従事者などへの感染予防のためになります。

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 風疹抗体検査では、風疹抗体の有無を調べます。

 先天性風疹症候群という、妊娠初期に風疹に罹患すると赤ちゃんに大きな障害が出るおそれのある病気を予防するために、風疹抗体が陰性または弱陽性の場合には、風疹ワクチンの接種をお勧めします。男性から女性に感染することがありますので、ご主人も検査と、必要時にはワクチン接種をお勧めしています。

 なお、風疹ワクチンは生ワクチンのため、女性は接種から2カ月は妊娠してはいけません。また、妊娠中の接種もできませんので、ご注意ください。

 風疹ワクチン接種や風疹抗体検査には、助成金制度がありますので、検査対象の方はお住いの自治体にお問い合わせください。 

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 精液検査です。

 不妊原因の半分は男性因子とされていますので、検査を受けてみましょう。

 採取場所は院内でもご自宅でも可能です。また、自宅で採取された場合は、その容器を奥様にお持ちいただくことにより、ご主人のご来院が不要になります。3時間以内を目安にお持ちください。

 

 検査のご説明は以上ですが、必ず月経周期1カ月で終わらせる必要はありません。2回以上の月経周期に分けて受けていただく事も可能です。 

 また、これらの検査は原則として皆様にお受けいただく基本のスクリーニング検査ですので、今後の検査と治療の中で、医師より個人毎の検査を提案されることもあります。

 チェック表の検査が終了し、特に問題がない場合は、「治療をしなくてもいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、検査ではわからないことがたくさんあります。

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 その代表例が、「キャッチアップ障害」です。

 これは卵管が通っていても、卵管周囲に癒着があるために卵管采が動くことができず、うまく卵子を取り込むことができず、お腹の中に卵子を落としてしまう状態です。

 このキャッチアップ障害は、いかなる検査をしてもわかることはありません。

 卵子と精子が出会うことがないために、タイミング治療や人工授精では妊娠することができず、体外受精でのみ妊娠の可能性が出てきます。

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 次に治療をご案内いたします。

 先程の検査で問題がない場合は、タイミング治療から始めることも可能です。皆様のご状況やお考えは様々ですので、治療について、よくご相談させてください。

 タイミング治療は、超音波検査での卵胞の大きさや尿検査で排卵時期を予測し、その日を中心として性交渉を行います。

 基礎体温表や、おりものの性状・乳房の張りなどの自覚症状では、排卵時期を正確に知ることはできないことが多くあります。

 超音波検査で卵胞の観察をすることにより、排卵時期をなるべく正確に予測し、また、きちんと排卵しているのかどうかが確認できます。

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 数カ月のタイミング治療で妊娠されなかった場合は、人工授精にステップアップすることを検討しましょう。

 人工授精は、採取した精液を洗浄・濃縮して、排卵日の頃の子宮内に注入する治療法です。

 性交渉では精子は膣内に入りますが、人工授精では子宮の奥まで精子を入れることができるのでタイミング治療よりは確率は上がるかもしれません。精子を子宮内に注入後の経過については、自然妊娠と何も変わりがありません。

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 このグラフは、人工授精の治療回数ごとの妊娠数です。

 横軸は人工授精の施行数、縦軸のうち、薄いオレンジ色は人工授精をされた方の人数、濃いオレンジ色はそのうちの妊娠された方の人数です。

 人工授精で妊娠される方は、1回目が一番多く、次が2回目、その次が3回目で、ほとんどの方が6回目までに妊娠されています。

 7回目以降に妊娠される方もいらっしゃいますが、回数を重ねるごとに妊娠の可能性は低くなります。

 人工授精を4~6回繰り返しても妊娠されない方は、治療のステップアップを検討しましょう。

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 人工授精の次のステップが、体外受精となります。

  体外受精とは、左の絵のように卵子と精子を一つの容器に入れた後、精子が泳いで卵子と受精する方法です。

 卵子と精子が自然に受精するためには一つの容器内に10万個以上の元気な精子が必要となりますので、精液所見が良好な場合や、自然妊娠歴がある場合、以前に体外受精で受精したことのある場合などに行われます。

 一方、顕微授精とは、右の絵のようにガラス管を用いて卵子に1個の精子を注入し受精する方法です。精子濃度が薄い、精子運動率が低い、精子の正常形態率が低い場合や、女性の抗精子抗体が強陽性の場合、以前の体外受精で判明した受精障害などで行われます。

 

 体外受精は、卵子の状態や受精ができているかなど、タイミング治療や人工授精ではわからないことが確認できるため、検査としても大変有効です。

 受精後、数日間成長した受精卵を、子宮に戻します。

 

 クリニックがお手伝いできるのはここまでで、これ以降は自然妊娠と変わりがありません。その後頑張って成長を続けてくれれば、妊娠ということになりますが、成長が止まってしまうと妊娠に至らないことや

流産になることもあるのです。

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 これは「年齢別に見た人工授精と体外受精の妊娠率」のグラフです。

 緑色の人工授精の妊娠率は平均7%くらい、赤色の体外受精の妊娠率は平均40%くらいとなっています。

 どちらの方法も年齢とともに妊娠率が下がっていくことと、いずれの年齢層でも体外受精の妊娠率の方が圧倒的に高いことがわかります。

 

 通常の治療のステップについてお話ししましたが、必ずその通りにする必要はありません。

 タイミング治療から順を追われる方はもちろん、すぐに体外受精をスタートされる方もいます。

 体外受精に進んでも人工授精にステップダウンすることもできます。

 

 検査結果により、治療法を考えていくことになりますが、妊娠には年齢によるタイムリミットがあるため、特に40歳以上の方は治療をお急ぎされることをお勧めします。

 

 検査・治療の説明については以上となります。

 

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 検査・治療の料金についてです。

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 検査や治療によって金額が変わりますが、初回受診時には、約3~6万円のご用意をいただいております。

 現金、又はVISAとマスターカードのクレジット一括払いが可能です。

クレジットカードご利用にはサインが必要なため、ご本人様名義のカードをお持ちください。

 

 比較的高額な検査では、子宮卵管造影検査は、1日目が約1万円、2日目のレントゲンは約千円になります。子宮鏡検査は約1万円、卵胞発育や排卵確認の超音波検査には、約4~5千円かかりますが、保険診療の場合は3割負担となります。

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 検査や治療は、健康保険の適用となる場合は、3割負担になりますが、人工授精、体外受精治療の月経周期は全て保険外診療となります。

 人工授精は、実施当日に約3万円、その前後の診察を含めて1か月に約5万円かかります。

 体外受精は、平均で50~60万円となります。

 人工授精・体外受精ともに、治療内容や検査内容などにより料金が異なります。

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 船橋市にお住まいの方には、一般不妊治療費等助成事業があります。

不妊症検査、タイミング療法、人工授精、薬物療法等などが対象となります。

 船橋市以外にお住まいの方は、自治体にお問い合わせください。

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 体外受精や顕微授精、男性不妊治療等には、特定不妊治療助成事業があります。

 この事業は、年齢条件以外では、すべての方が対象となりますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。

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検査説明会は以上です。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

診察予約のお電話をお待ちしております。