精子のアンチエイジングについて

今日のお勉強は、「精子のアンチエイジングについて」です。

 

 

 児のない男性では、精液量、精子濃度、総精子数、精子運動率、直進運動精子率、総運動精子数、正常形態精子率は加齢とともに低下すると報告されています。

 

 精子の抗老化(アンチエイジング)の基本は抗酸化です。

・体重管理;肥満や痩せは精子の妊孕力(妊娠のしやすさ)低下につながりますので、適正な体重管理を行いましょう。

・生活習慣;定期的に運動をしましょう。極端に激しい運動は、酸化ストレス増加のため妊孕性低下の原因となります。

・精巣(陰嚢)の冷却;精巣温度の上昇を招く高温のサウナや長時間の入浴は、精子形成能を低下させるため避けましょう。精巣静脈への静脈血の逆流により陰嚢内の血流のうっ滞で精巣温度の上昇する精索静脈瘤では、手術療法や陰嚢冷却シートによる治療があります。

・抗酸化療法;精子に対する抗酸化力が明らかにされているのは、CoQ10です。

・精子凍結保存もアンチエイジングの一方法かも知れません。

 

 

 男性にも老化による妊孕性低下があることは、あまり知られていないようです。

 老化で良いことはあまりないと思います。日頃から若々しい体つくりに取り組んでいきましょう。