シルデナフィルについて

・・・自粛中の妊娠準備のために・・・

 今日のお勉強は、「シルデナフィル(バイアグラR)について」です。(男性ではなく、女性向きです。)

 

 

 妊娠の成立には着床のために十分な子宮内膜の発育が必要で、超音波検査で着床時の子宮内膜が9㎜よりも厚い場合に妊娠率が高く、7㎜よりも薄い場合に妊娠率が低いとされています。

 子宮内膜菲薄化による着床障害に対して、シルデナフィルを使用することにより子宮動脈の血流増加が起こり、子宮内膜の発育が促進されます。

 

 シルデナフィルの半減期が34時間であることから、1日数回、薬を膣へ挿入します。

 

 シルデナフィルは子宮内膜の発育のみにとどまらず、卵巣機能低下症例において調節卵巣刺激を増強する可能性が示唆されているため、卵巣機能低下によって血流が低下していることが予測される高齢不妊患者に対する生殖医療において、シルデナフィルは補助的治療法の候補になりうると考えられます。