高齢不妊治療の現況について

・・・自粛中の妊娠準備のために・・・

 今日のお勉強は、「高齢不妊治療の現況について」です。

 

 残念ながら人が加齢しないことはなく、妊娠においても女性の加齢による妊孕性低下を防ぐ技術は存在しません。女性の妊孕能のピークは2030歳代前半でその後は急速に低下しますので、加齢による妊孕性低下(この事実を知らない、軽く考えている方も多いです)で苦しむ方が増加しています。日本産科婦人科学会の「ART(生殖補助医療)治療周期数2017」では、ARTを受けた方の半数を40歳以上が占めています。

 また、女性の原始卵胞は加齢に伴って減少し、35歳を超えると減少率は加速します。さらに加齢に伴い卵子の質は低下しますが、それが卵子の染色体異常の原因となり流産率を増加させます。子宮は加齢による影響は少ないとされています。

 生児獲得へのポイントは、卵子の質つまり女性の年齢ということになると思います。少しでも若い時に、検査だけでも受けてみては如何でしょうか。     「残りの人生、今日が一番若い!」