レスベラトロールについて

・・・自粛中の妊娠準備のために・・・

今日のお勉強は、「レスベラトロールについて」です。

 レスベラトロールは天然ポリフェノールの一種で、ブドウ、ナッツ、ワインなどに含まれています。抗酸化作用、抗炎症作用、抗老化作用などを有し、動物実験からは加齢や早発閉経に伴う卵巣機能低下の予防や卵子の質の改善、抗アンドロゲン作用、インスリン抵抗性改善作用による多嚢胞性卵巣症候群や肥満・糖尿病合併症例、子宮内膜症による卵巣障害にも効果があるとされています。

 レスベラトロールは高用量(25005000mg/)を内服することで、下痢・腹痛などの消化器症状や腎障害が発生する可能性が指摘されています。

 不妊治療での至適内服量や期間に関する文献はないようです。一方、レスベラトロールを内服した場合の臨床妊娠率の有意な低下と、流産率の上昇を認めたという報告があるため、黄体期はレスベラトロールの内服を中止することが推奨されています。

 このような状況のため、津田沼IVFクリニックでは現時点ではレスベラトロールはお勧めしていません。