2023/04/29
「妊娠中・授乳中のヨウ素摂取の安全な上限値」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
質問11:妊娠中・授乳中のヨウ素摂取の安全な上限値は?
推奨9(強い推奨、中質エビデンス)
バセドウ病の外科的治療に備える場合を除き、妊娠中の過剰な量のヨウ素被曝は避けるべきです。
推奨10(強い推奨、中質エビデンス)
食事やサプリメントから1日500μgを超えるヨウ素を持続的に摂取することは、胎児の甲状腺機能障害の可能性が懸念されるため、妊娠中は避けるべきです。
2017年 米国甲状腺学会による妊娠中および産後の甲状腺疾患の診断と管理のためのガイドライン
日本人の食事摂取基準(2020 年版)
「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書
令和元年 12月
00_5_名簿_cs6_0110追加.indd (mhlw.go.jp)
妊婦・授乳婦(耐容上限量)
妊娠中はヨウ素過剰への感受性が高いと考えられるため、妊婦は非妊娠女性よりもヨウ素の過剰摂取に注意する必要があります。
授乳婦についても母乳のヨウ素濃度を極端に高くしない観点から、ヨウ素の過剰摂取に注意する必要があります。
以上より、妊婦と授乳婦の耐容上限量は、成人女性の耐容上限量(3mg/日)に不確実性因子1.5を用いて2mg/日としました。