2022/12/20
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)1,500IU+卵胞刺激ホルモン(FSH)と、標準的HCGによるトリガー投与の、体外受精での卵子の応答能の比較
「HCG1500+FSH450」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
出産率
HCG1,500IU+FSH450IU 48.1%
標準HCG 62.7%
結論
HCG1,500IU+FSH450IUのトリガーは、標準的なhCGトリガー量と比較して、卵子応答能を非劣性に促進しました。
コメント
この試験では、トリガー当日に血清エストラジオール(E2)が5,000pg/mLを超えた参加者は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高いため除外されています。つまり、E2が5,000以下の症例について、HCG1,500+FSH450 と HCG標準量 を比較しています。
E2が5,000近い方にFSHを更に450単位も使用する必要はありませんし、むしろ使用してはいけません。 E2が5,000よりずっと低値の方には、標準量のHCGを使用すれば良いと思います。
OHSSの危険性が高い場合には、HCGの減量やGn-Rhaの使用、保険診療ではできませんがHCGとGn-Rhaの併用などを考慮します。