2022/11/28
4回以上の流産をした女性に対する免疫グロブリン静注療法
Intravenous immunoglobulin treatment in women with four or more recurrent pregnancy losses: A double-blind, randomised, placebo-controlled trial (thelancet.com)
「4回以上の流産をした女性に対する免疫グロブリン静注療法」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
方法
二重盲検無作為プラセボ対照試験において、原因不明の原発性不育症の女性に、妊娠4~6週から免疫グロブリン静注400mg/kgまたはプラセボを毎日連続5日間投与しました。
対象は、生化学的妊娠を除く4回以上の流産を経験し、染色体核型が正常な流産を少なくとも1回経験している女性です。
結果
妊娠22週目の妊娠継続率は62.0% 対 34.7%、出産率は58.0% 対 34.7%と、免疫グロブリン静注群ではプラセボ群より高値でした。
妊娠22週目の継続妊娠率と出産率は、妊娠4~5週目に免疫グロブリン静注を受けた女性でプラセボと比較して有意に増加しましたが、妊娠6週目に免疫グロブリン静注を受けた女性ではこれらの増加は明らかでありませんでした。
免疫グロブリン静注群の新生児4人に先天性異常がみられ、プラセボ群にはみられませんでした。
解釈
妊娠超初期に免疫グロブリンを大量投与すると、原因不明の流産が4回以上ある女性の妊娠転帰が改善されました。