2022/11/26
HbA1c と 妊娠
「HbA1c と 妊娠」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
産婦人科 診療ガイドライン ―産科編 2020
gl_sanka_2020.pdf (jsog.or.jp)
妊娠初期の血糖コントロールと胎児形態異常の関連が指摘されている。妊娠初期の HbA1c が 6.4%~7.3% では 5.4%、≧7.4% では 17.4% と上昇する。
大阪母子医療センター
huan_zhe_yang_xiang_kezi_cai_ren_shen_totang_dai_xie_yi_chang_.pdf (accu-chek.jp)
初期HbA1c別の児の先天異常発現割合
・妊娠中の糖代謝異常が重度であるほど、胎児が先天異常になる確率が増加します。
・妊娠前から、HbA1c 6.5%未満にしておきましょう。
妊娠と糖尿病 | 糖尿病情報センター (ncgm.go.jp)
妊娠・出産を考える方はきちんと糖尿病の治療を行い(具体的にはバランスのよい食事・運動と、必要な場合は糖尿病治療薬の使用を考慮する)、HbA1cを6.5%未満にしておくとよいとされています。
妊娠前・妊娠中の血糖測定|東京女子医科大学病院 (twmu.ac.jp)
妊娠初期のHbA1cと児の先天奇形との関連を検討した結果、HbA1c8%以上で児の先天奇形が20~30%と高率になることが明らかになっています。妊娠前に糖尿病と診断されている女性では、児の先天奇形を防ぐためには血糖コントロールが良い状態で妊娠することが重要です。
妊娠の許容条件
・血糖コントロール HbA1c 4.3~5.8%
( HbA1c 6%台は許容)
妊娠する前の準備
・糖尿病のある女性は、お母さんや赤ちゃんの合併症を予防するため、準備をして計画的に妊娠をする必要があります。
・血糖コントロールをしましょう。
赤ちゃんの奇形やお母さんの合併症予防のためには、妊娠前から血糖コントロールを良好にしておく必要があります。妊娠前のHbA1c(正常値4.6~6.2%)の目標値は7%未満、できれば6.2%未満を目指しましょう。
Q1. いま糖尿病の治療を受けていますが妊娠できますか? | 糖尿病と妊娠に関するQ&A | 一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会 (dm-net.co.jp)
妊娠初期のHbA1cが8.4%以上になると、20〜30%の胎児が奇形を合併する可能性がでてきます。しかし、この時期には妊娠に気づかないこともあるので、高血糖が胎児におよぼす影響を防ぐために、妊娠前に血糖コントロールをよくすることが重要です。
妊娠前のHbA1cが6.2%未満であれば理想的ですが、HbA1c7.0%未満が一般的に推奨されています。
日本産科婦人科学会雑誌第64巻第9号 (kyorin.co.jp)
耐糖能異常と奇形発生
HbA1c 値が9%以上で流産、ならびに奇形発生率は急激に増加する。
HbA1c 値の上昇で奇形発生率が高まり、8%以上では奇形発生が16.0%
耐糖能異常妊婦の妊娠前管理目標
1型、2型糖尿病婦人が妊娠を希望する場合、児の奇形発生や母児の妊娠予後を考慮すると、血糖コントロール状況、網膜症の有無、糖尿病性腎症の有無に ついて検討し、全てをクリアする場合のみに不妊治療を始めるべきである。
2型糖尿病で血糖降下剤を使用している婦人については、インスリンコントロールに変え、HbA1c 値7.4%(国際標準値)以下にコントロールした上で不妊治療を行う。
HbA1cは幾つ以下になればいいんだろう?
関連学会や大学、公的機関などを調べてみましたが、 6.4 6.5 7.0 7.4%未満などいろいろあり、統一された数字は見当たりませんでした。
一人一人の背景を考慮しながら、内科と産婦人科、小児科の連携が大切です。