2022/10/31
葉酸と出生率
「葉酸と出生率」 津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)
食事性葉酸摂取量と出生率
Dietary folate intake and fecundability in two preconception cohorts | Human Reproduction | Oxford Academic (oup.com)
2つの研究において、食事性葉酸摂取量400μg/日以上と比較して、摂取量250~399μg/日で0.92、0.95倍、250μg/日未満で0.80、0.81倍でした。
葉酸総摂取量が最も多い場合(食事性葉酸400μg/日以上+葉酸サプリメント)と比較して、食事性葉酸摂取量が最も少ない<250μg/日・サプリメントなしの女性で出生率が最も低値でした(0.76、0.49倍).
食事性葉酸の総摂取量250μg/日未満+サプリメント摂取は、 0.79、0.92倍と出生率の低下と関連していました。
葉酸摂取量と卵巣予備能の関係
Folate intake and ovarian reserve among women attending a fertility center – Fertility and Sterility (fertstert.org)
総葉酸摂取量では約1,200μg/日まで、葉酸サプリメント摂取量では 800μg/日まで、胞状卵胞数と正の線形関係がありました。
400μg/日と800μg/日の葉酸を摂取する女性の間の胞状卵胞数の差は、約1.5個でした。
葉酸サプリメントの使用は、非使用と比較して、出生率の増加と関連していました(1.15倍) 。
非使用に対する葉酸サプリメント使用の出生率は、月経周期が不規則な女性では1.35倍、規則的な女性では1.11倍、月経周期が短い(27日未満)女性では1.36倍、中間(27-29日)では1.10倍、長い(30日)女性では1.24倍でした。
まとめ
葉酸サプリメントを1日800μg服用すると、胞状卵胞数と出生率が増加します。
特に月経不順の女性には効果的です。