デュファストン®

デュファストン®
ジドロゲステロン

 

 

排卵のない凍結融解胚移植周期における胚移植当日のジドロゲステロンおよび20αジヒドロジドロゲステロンの血漿中濃度と臨床転帰
Dydrogesterone and 20αdihydrodydrogesterone plasma levels on day of embryo transfer and clinical outcome in an anovulatory programmed frozen-thawed embryo transfer cycle: a prospective cohort study | Human Reproduction | Oxford Academic (oup.com)

 

黄体ホルモンの欠乏や不足は、月経異常や不妊症、早産や流産などと関連します。

治療のための黄体ホルモン補充として、合成黄体ホルモンであるジドロゲステロン(DYD)が用いられ、内服後は体内で20αジヒドロジドロゲステロン(DHD)へ代謝されて作用します。

 

DYDおよびDHDの血漿中濃度の中央値は、2日目または3日目に1.36ng/mlおよび34.0ng/ml5日目に1.04ng/mlおよび30.0ng/mlとなり、内服3日目ですでに定常状態に到達していることが示唆されました。

DYDとDHDの濃度の25パーセンタイルは、胚移植の日に0.71ng/ml20.675ng/mlでした。

継続妊娠率は、DYDまたはDHD値の下位4分の1の患者で有意に減少しました:≦25パーセンタイルのDYDまたはDHD 3/496%)および4/498%)に対して、>25パーセンタイルのDYDまたはDHD 42/14928%)および41/14927%)。

 

 

体外受精における黄体補充のためのジドロゲステロン(DYD)経口剤と微粉末腟プロゲステロン(MVP)の有効性、安全性および忍容性の比較
Phase III randomized controlled trial comparing the efficacy, safety and tolerability of oral dydrogesterone versus micronized vaginal progesterone for luteal support in in vitro fertilization | Human Reproduction | Oxford Academic (oup.com)

 

妊娠12週での妊娠率は、DYD37.6%、MVP33.1%で、DYDの非劣性が証明されました。

生児出生率は、DYD投与群で34.6%、MVP投与群で29.8%でした。

経口投与されたDYDは、MVPと同様の安全性分析結果を有し、良好な忍容性を示しました。

 

 

解説

 

デュファストン30㎎(6錠)/日で、75%の人には十分な黄体ホルモンを補充しています。25%の人には他剤の併用を考慮します。

デュファストン=ウトロゲスタン(新鮮胚移植)

デュファストン=ワンクリノン(新鮮胚移植)

 

 

 

「デュファストン®」  津田沼IVFクリニック | tsudanuma-ivf-clinicのブログ (ameblo.jp)