フィナステリドと男性不妊

フィナステリドと男性不妊

 

 

フィナステリドは、5α還元酵素を抑制することによりテストステロンから、頭髪減少と関連するジヒドロテストステロンDHTへの変換を阻害し、発毛作用を示します。

プロペシア®作用機序|Organon Connect

 

 

男性不妊症患者におけるフィナステリドの使用:精液およびホルモン値への影響
Finasteride use in the male infertility population: effects on semen and hormone parameters – Fertility and Sterility (fertstert.org)

 

フィナステリドを服用している男性は、4,400人中27人(0.6%)でした。フィナステリドの平均投与期間は57.4ヶ月、平均投与量は1.04mg/日でした。フィナステリド中止後の精子数は平均11.6倍に増加しました。重度の乏精子症(<5 M/mL)の男性のうち、57%はフィナステリド中止後に15 M/mL以上まで増加しました。精子数の減少を認めた男性はいませんでした。ホルモン値、精子運動性、精子形態に変化はありませんでした。

フィナステリドは、たとえ低用量であっても、一部の男性に精子数の減少を引き起こす可能性があります。フィナステリドは、乏精子症の不妊症の男性には中止し、妊娠可能な状態を望む男性には慎重に使用する必要があります。

 

 

フィナステリドに関連する男性不妊症について
Finasteride-associated male infertility – Fertility and Sterility (fertstert.org)

 

フィナステリドの投与を中止したところ、精子形成が改善され、夫婦はより侵襲性の低い不妊治療を試みることができるようになりました。薬剤を開始する前から精子形成が低下している患者では、薬剤がさらに精子形成を低下させる可能性があります。精液所見が低下している不妊男性患者で、フィナステリドを1mgの用量で服用している場合、薬剤の中止を考慮します。

 

 

精子DNA損傷に伴うフィナステリド誘発性二次性不妊症について
Finasteride-induced secondary infertility associated with sperm DNA damage – Fertility and Sterility (fertstert.org)

 

精子DNA断片化指数DFI30%の患者が、フィナステリドを中止して3ヵ月後、DFI21%に減少し、さらに3ヵ月後のDFI16.5%に改善されました。

 

 

DFI検査とは

男性の隠れた不妊のリスク要因がみつかる可能性があります。次のような男性にお勧めします。

  ・原因不明の精液所見不良

  ・体外受精や顕微授精の反復不成功

  ・繰り返す流産

損傷したDNAを持つ精子の割合を調べます。

精子クロマチン構造検査;精子を染色します。

精子DNAの断片化率が22%以下の場合に、パートナーの妊娠率が高くなるというデータがあります。

また流産や不育症では、精子DNAの断片化率が高いという報告があります。

 

 

 

 

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