ネオセルフ抗体

β2GPI/HLA-DR抗体検査(フライムβ2GPIネオセルフ抗体検査)

PowerPoint プレゼンテーション (hulaimmune.com)

 

不育症や血栓症を起こす抗リン脂質抗体症候群(APS)において、β2GPI/HLA-DR複合体に対する自己抗体(ネオセルフ抗体)の有無を調べる検査です。

 

 

ネオセルフ抗体とは

 

自己免疫疾患とは免疫系が正常に機能しなくなり、自分自身の持つ抗体等の免疫系が、自分の組織の抗原となるたんぱく質を標的として攻撃してしまう病気です。ネオセルフ抗体とは、自己抗原となるタンパク質が病気のなりやすさと関わるヒト白血球抗原クラスⅡ(HLA-DR)というタンパク質と結合して出来る複合体を攻撃し、自己免疫疾患を引き起こす抗体のことを言います。

 

 

不育症

 

不育症は、妊娠はできるが流産や死産を繰り返し、元気な赤ちゃんを産むことができない病気です。日本では不育症患者が数十万〜数百万人いると考えられていますが、半数以上で原因が不明です。

不育症の女性227人についてネオセルフ抗体を測定したところ、52人(23%)の患者で陽性となりました。リスク因子不明の不育症女性121人のうち24人(20%)でネオセルフ抗体のみが陽性でした(図1)。

 

抗リン脂質抗体検査が陰性となった女性のうち、ネオセルフ抗体が陽性となった人が多くいました(図2)。

 

 

APSが原因と考えられるその他疾患

 

APSでは様々な部位の動脈血栓症や静脈血栓症がおこります。動脈血栓症としては、脳梗塞や一過性脳虚血発作が多くみられます。閉塞する脳血管の部位により様々な症状をきたします。末梢動脈の閉塞による皮膚潰瘍や網膜の動脈の血栓症による視野障害や失明が起こることもあります。静脈血栓症としては、下肢の深部静脈血栓症が多く、下肢の腫脹や疼痛がみられます。下肢の静脈にできた血栓が肺に飛んで肺血栓塞栓症をきたし、胸痛や呼吸困難などをきたし時に命にかかわることもあります。血栓症に関しましても、APSが原因と考えられる臨床症状を持つ患者においてネオセルフ抗体が検出されるとの報告があります。

APSが原因と考えられる臨床症状 (皮膚潰瘍等)を持つ患者においてもネオセルフ抗体が27%に検出されるとの報告があります。

 

 

治療

 

ネオセルフ抗体が陽性であっても、

有効な治療法は確立していません。

治療成績は、低用量アスピリンと、低用量アスピリン+ヘパリン併用は同じとされています。

 

 

 

 

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